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話題の生成AI「Nano Banana」とは?
話題の画像生成AI
最近、「Nano Banana」という画像生成AIをSNSやネットで見かけることが増えてきました。名前は聞いたことはあるけど、「実際に何ができるのか」「どうやって使うのか」よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、Nano Bananaについて、その特徴と使い方をわかりやすく紹介していきます。
Nano Bananaとは?
「Nano Banana(ナノバナナ)」はGoogleが提供する「Gemini 2.5 Flash Image」という画像生成AIの別名です。
複数の画像を組み合わせたり、キャラクターや背景を編集したりできるツールです。
Googleアカウントがあれば無料で始められるので、気軽に試すことができます。
ページ下部「Nano Bananaの使い方」で使用方法を紹介しているので、ぜひ最後までお楽しみください!
Nano Bananaの4つの特徴
※本コラムでは商用利用の関係上、実際に生成した画像は使用していません。各機能の詳しい動作については、ぜひご自身で試して確認してみてください。
1. 複数の画像を自然に合成できる
別々に用意した画像を組み合わせて、一つの自然な画像を作成することができます。
人物と背景、異なる素材など、違和感なく融合させることができます。
例えば、洋服の写真と人物の写真を用意して「この人にこの服を着せてください」と指示すれば、その人がその服を着ている自然な画像が生成されます。
2. キャラクターの一貫性を保つ
通常の画像生成AIでは、同じ人物でも別の表情や角度で画像を生成すると、顔や雰囲気が変わってしまうことがあります。
Nano Bananaなら、一度生成したキャラクターをAIが記憶し、別のシーンでも同じ人物として表現できます。
同じキャラクターに「笑顔で」「別の背景に立っている」と指示すれば、人物の一貫性を保った画像が生成されます。
3. 画像の一部を指定して編集できる
画像の特定部分を指定して、詳しく編集することができます。
服の色を変更したり、背景を変えたり、不要な要素を削除したりと、柔軟に対応できます。
「この服を赤くして、背景をぼかして」と指示すれば、指定した部分のみが修正された画像が得られます。
4. シーン全体の意味を理解して生成できる
物体の配置や現実世界での使われ方を理解した上で、シーン全体を構築できます。
背景や小物も、単に置かれるのではなく、その場面にふさわしいものとして配置されます。
「リビングで家族がくつろいでいる」と指示をすれば、家族の前にテーブルを置き、飲み物や雑誌などを、実際の暮らしにあった自然な場所に配置した、違和感のない画像が生成されます。
Nano Bananaの使い方
Nano BananaはGoogleの「Gemini」から無料で利用できます。基本的な使い方はシンプルです。
ステップ1:Geminiにアクセス
Gemini.google.comにアクセスして、Googleアカウントでログインします。

ステップ2:画像生成機能を有効化
画面の「ツール」を選択して、「Imagenで画像生成」を選択します。
「画像」が追加されたことを確認できれば準備完了です。

「画像の説明を入力」という欄に、作りたい画像について入力して送信すれば、AIが画像を生成してくれます。
実践的な活用例
1. インテリアデザインの検討に
部屋の模様替えを検討するとき、「この配置で本当に合うのか」と迷うことがありますよね。
Nano Bananaなら、部屋の写真をベースに、家具の色や配置、照明などを変更したシミュレーション画像を得ることができます。
新しいソファの配置イメージや、壁色を変えた場合の雰囲気を、実際に変更する前に比較検討できるので、失敗を防ぐことができます。
2. 資料作成の説得力を高める
製品紹介資料を作成する際にも、Nano Bananaは活躍します。
紹介する製品に合わせた画像を生成することで、資料がより分かりやすく、魅力的に見えるようになります。
実際に製品を使っているシーンや、製品が配置された環境を自然に合成して表現できます。
また、文字では説明しにくい作業の流れなども「ワークフロー図を作ってください」と指示するだけで、AIが自動的にイメージを生成してくれます。
このように画像を組み込むことで、資料全体の説得力が高まります。
3. デザインのイメージをチームで共有する
企画やデザインの検討では、頭の中のイメージをうまくチーム全体に伝えるのが難しいことがあります。
Nano Bananaを使えば、構想段階のイメージを素早く画像化することができます。
商品パッケージや広告のイメージをAIで作成することで、全員が同じイメージを共有できるようになります。
こうすることで、話し合いもスムーズになり、企画の進行も効率的になります。
使用時の注意点
1. 生成画像には「SynthID」という透かしが埋め込まれている
Nano Bananaで生成された画像には、Google独自の「SynthID」という電子透かし技術が自動的に埋め込まれています。
肉眼では見えませんが、AIにより生成された画像であることを識別できるようにするものです。
2. 著作権と肖像権に注意
生成画像であっても、他人の著作物や実在人物に酷似した内容を作る場合は注意が必要です。
特に商用利用や公開を前提とする場合、著作権や肖像権の侵害に当たる可能性があります。
十分に配慮してください。
3. 1日の生成枚数に上限がある
無料版のGeminiでは、1日に生成できる画像の枚数に制限があります。
Google公式ヘルプによると、無料アカウントでは1日最大100枚までの生成が可能です(利用状況やモデルの種類により変動する場合があります)。
この上限を超えて生成したい場合は、有料版へのアップグレードが必要です。
4. 商用利用には別途対応が必要
Nano Bananaは無料で試せますが、広告を含む商業利用を行う場合は「Google Workspace Gemini」または「Vertex AI」の利用が必要です。
この点についてはGemini公式のnoteに記載されています(https://note.com/google_gemini/n/n1afcbf4d5275)
規約は今後変更される可能性があるため、商用利用を検討する際は最新の情報を確認することをお勧めします。
さいごに
Nano Bananaは、初心者でも手軽に使える画像生成・編集ツールです。複雑な操作は必要なく、テキスト指示で直感的に利用できます。
まずは無料版でいろいろと試してみて、自分に合った使い方を見つけてみてはいかがでしょうか。
備考欄
引用元
- Alisa Fortin, Guillaume Vernade, Kat Kampf, Ammaar Reshi. “Introducing Gemini 2.5 Flash Image, our state-of-the-art image model”.Google Developers Blog. (参照 2025-10-20)
- Google DeepMind.” SynthID - A tool to watermark and identify content generated through AI”. Google DeepMind. (参照 2025-10-20)
- Google.”Gemini Apps limits & upgrades for Google AI subscribers”. Googleヘルプ. (参照 2025-10-20)
- Gemini‐GoogleのAI.“GeminiのNano Bananaで、画像生成をもっと楽しく、自由自在に!”.Gemini公式note. (参照 2025-10-20)
記事情報
CreationDate
2025.11.12
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Author
DXチーム そら